お酒をやめたくてもやめられない意志の弱い皆川(@minagawa_osamu)です。
うつ病になる前からお酒は大好きで、毎晩飲んでいましたが、もちろんうつ病になってからも・・・ですよね。習慣はそう簡単には変えられません。
ただ、お酒がうつ病とかによくないのは薄々わかってはいるんですけど、実際のところどうなの?っていうエピデンスを調べてみました。
1日1杯のワインがうつ病予防にいいらしい
お酒が全く悪いというわけではないという、お酒好きにはちょっとうれしい意外な調査があります。
スペインのナバラ大学でアルコールとうつ病の関係を調査したという報告がありました。
2013年に5,500人の55歳〜80歳の中高年の「うつ病になったことのない」男女を対象にアルコール摂取とうつ病発症の関係を調査したところ、次のようなことがわかったとか。
・適度なアルコール摂取はうつ病発症リスクが低い
・具体的には1週間あたり2〜7杯のワインと同程度のお酒
・適度なワインはうつ病発症リスクの軽減につながるが、大量飲酒はリスクが増加する傾向にある
1週間に7杯だから1日1杯のワインと同程度のアルコール摂取はうつ病になりにくくなるってわけですね。けっこうびっくりじゃないですか?お酒が否定されないなんて。
「日曜日に7杯でもいいのか?」という疑問もありますが、そういう人はなんだかんだで毎日飲んじゃう大量飲酒傾向の人だと思うので、自制してください。
ワインのアルコール度数はおよそ14%前後で、日本酒も同じくらい。ビールはおよそ5%前後なので、アルコール量的に計算すると350mlの缶ビール1日2本くらいまでならOKかも。
でもやっぱり飲み過ぎはあきません
ただ、やはり習慣化して飲み過ぎてしまうとよくないことは確かなよう。・・・やっぱりそうだよね。
オーストラリア・シドニー大学で、抑うつ状態と過度な飲酒の影響について調査したそうです。
18歳〜30歳の約130名の支援を求める人の、鬱と飲酒の関係の以下の4つのパターンを対象に検査したそうです。
・抑うつ症状があり、過度に飲酒する人
・抑うつ症状があるが、飲酒はしない人
・抑うつ症状はなく健康だが、過度に飲酒する人
・よくつ症状はなく健康で、飲酒もしない人
で、結果が以下のようになったとのこと。
・「抑うつで過度に飲酒する人」は、そうでない人に比べ質的コントロールがよくない
・「抑うつで過度に飲酒する人」は、学習能力と記憶力の低下がみられた
・ただし、神経心理学状態については「抑うつで過度に飲酒する人」と「抑うつで飲酒しない人」に差はなかった
つまり、「過度の飲酒はやっぱりうつ病にはよろしくない」と。
そりゃそうですよね、うつ病以外にも弊害はいっぱいあるはずだし、他の重篤な病気になってもメンタルやられてうつ病のリスクも増しますわな。
学習能力と記憶力の低下ってのも問題で、「記憶力を鍛えると不安に動じない心になる」らしいけど、逆にいうと「記憶力の低下」は不安やストレスに弱くなって、それもうつ病発症のリスクにつながるとも言えるのかも。
ただ、過度の飲酒そのものが脳機能に直接障害を与えるというわけではないので、お酒のやめるか量を減らすなど、自己コントロール力を高めて飲酒の習慣をコントロールできれば、うつ病の予防にもつながる、と考えられますよね。
過度な飲酒でうつ病が心配な人もいるとおもうけど、とりあえずお酒が100%害悪というわけではなさそうなので少しだけ安心しても良さそうですね。
しかしながら、わたくしはワイン飲むと止まらないのでボトル一本空けてしまいます。その他缶ビールなんかも飲んだりして、うつ病のお薬も飲んでるし、翌朝はほんと自己嫌悪がひどいし起きるの辛いしいいことないやん!
わかってるんですけどねえ・・・
そんな自分も含め「自分飲み過ぎてるなー」って人は、まずはわたくしと一緒に「1日1杯のワイン」を目安にお酒の量減らすことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
お酒を減らすのを実現するためには、低下した記憶力を鍛えて動じない心を手に入れようという記事をご紹介しますので、もしよかったら合わせて読んでみてくださいね。
この記事を書いた人 Minagawa
2011年に自殺願望や希死念慮にとらわれうつ病と診断され、休職後、うつ病の再発を繰り返しながら転職を4回。
うつ病との闘病とうつ病の改善のために取り組んだ事実や、心理学など学んだことをこのブログで発信。
2019年よりフリーランスWebデザイナーとして活動中。