うつ病健康

うつ病の薬を飲んでて運転しても大丈夫なのか調べてみた話

交通量

車の運転は好きなんですけど、狭い道や信号が多くて渋滞が多い道はストレスがかかるので避けたいところですよねー。

最近、小学生を軽自動車が轢いてしまい死亡させる事故や、神戸のバスが横断歩道につっこんで10数人死傷させてしまうという事故のニュースを見て、「自分も運転気をつけないと」って思うんですけど、うつ症状の薬を常用している立場として思うこともあるんです。

薬によっては「車の運転や機械の操作はやめてね」っていうものがあるけど、うつ病の抗うつ薬や向精神薬とかは大丈夫なんかなあ。

うつ症状がひどい時に車の運転をするのってネガティブなイメージやマイナス思考が先行して運転が不安になりますけど、薬を飲んで落ち着いてたら大丈夫なんじゃないかなーなんて個人的には思いますけど。

うつ病の薬を飲んでて運転しても大丈夫なの?って研究

んで、やっぱそんな疑問をしらべてる大学があったようで。

ドイツのルートヴィヒマクシミリアン大学が、2017年に抗うつ薬を使ってる人の自動車運転パフォーマンスへの影響に関する実験など研究論文などを検索し、レビューしたそうです。

というわけで、結果は以下のとおり。

・本レビューには、28研究が抽出されたが、抗うつ薬投与患者の自動車運転パフォーマンスを調査した研究は5件のみであった。
・ミアンセリンを除く大部分の三環系、四環系抗うつ薬は、自動車運転パフォーマンスに重大な悪影響を及ぼし、亜慢性期後の使用で減弱した。
・SSRIおよびベンラファキシンやミルナシプランなどのSNRIは、自動車運転パフォーマンスに影響を及ぼさなかった。
・トラゾドンは、用量依存的に急性の影響を有すると考えられる。
・ミルタザピンの急性期使用は、夜間投与を行った場合に影響が認められたが、低用量または反復投与後の場合、健常被験者においては認められなかった。
・アルコールによる付加的効果は、鎮静系の抗うつ薬において最も顕著であった。
・多くの患者において、自動車運転技術に対する新規抗うつ薬治療のメリットが認められると考えられる。

最終的に研究者は「自動車運転パフォーマンスに関して、どの抗うつ薬治療が患者にとって最も有用かという課題を解明するためには、より多くの患者による研究が必要である」とまとめてるそうで、つまり、もっと研究しないと一概には言えませんと。

とはいうものの、結果を見る限りではマイナスな効用やデメリットは見受けられないし、「多くの患者において、自動車運転技術に対する新規抗うつ薬治療のメリットが認められる」と、メリットの方に注目されるので、「運転するからお薬やめとこう」とか心配する必要はなく、むしろ積極的にお薬飲んで、運転中にうつ症状を緩和する方が得策なのかもしれないですね。

ただし、やはり眠くなる薬とかは確認しておいた方がいいですよね。抗うつ薬や向精神薬で脳がスッキリすることもありますが、逆に落ち着かせる目的のお薬で、人との相性によっては脳がぼんやりするような効き目だとやばいかも?

まあ、結局は「主治医に聞け」ってことですけどね。

あと、睡眠導入剤などを一緒に処方されてる方も多いと思うけど、取り違って運転前に飲んでしまわないように気をつけましょう。某お笑い芸人のインパルスの堤下さんのようになってしまわないようにね。


言わずもがなですが、うつ症状が強くてどん底の状態で不安や緊張を抱えた状態での運転はまずいですよね、やめた方がいいです、危険です。

わたくしもうつ症状がパワハラ・モラハラを受けて突如悪化してパニック状態になり、緊急で主治医のもとへ車で向かったことがありましたが、すごく危険でした。

認知機能が正常でない感じがしてて、運転しながらも怖くてすごくゆっくり安全運転に気を使っていましたが、それでも恐怖を感じながら運転していました。

「とにかく早く主治医に相談したい」って気持ちで焦って正しい行動の選択をできなかったんでしょうね、電車でも行ける場所なんですよ。

希死念慮が強いと車でそのまま崖からダイブしちゃおっかなーなんてかんがえちゃうかも。怖いですねー。ダメですよ。

最後はなんかタイトルと関係のない話題になっちゃいましたが、あまり考えすぎちだめよってことでそれに関係した記事をご紹介しときます。もしよかったら、合わせて読んでみてくださいね。